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漢方薬のダイエットは効果的?〜市販薬や注意点を含め分かりやすく解説〜

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漢方薬のダイエットは効果的?〜注意点を含め分かりやすく解説〜

当記事の執筆は、管理栄養士  白石香代子が担当しました。
*シンクヘルスブログ監修・執筆者情報一覧はこちらをご覧ください

「なかなか痩せられないけど、漢方なら安全にダイエットできるかしら…」

そんなイメージをされる方が多い一方、そもそも漢方ダイエットのことを、ご存知ない方も多いでしょう。

そこで今回は、漢方ダイエットについてご紹介することにしました。

効果から注意点までわかりやすくご紹介しますので、最後までお読みいただければと思います。

そもそも漢方とは何か

そもそも漢方とは

 

漢方とは中国の伝統医学(東洋医学)をベースに日本で発展したもので、自然とともに生きることが健康につながるという考え方のことを言います。

今では「漢方」の2文字で呼ばれていますが、元々は漢方医学と言われていました。そして漢方には漢方薬を使うものだけではなく、鍼(はり)や灸(きゅう)なども含まれます。

薬膳とは違うの?

漢方と薬膳は違います

と言いますのも薬膳とは漢方の考え方を基本に、季節や体調に合わせ、様々な食材を使って作る料理のことです。

薬膳の源流である中国には医食同源(食材にも薬と同じように体を治癒する力がある)という考え方が根強く、健康維持のために取り入れられます。

漢方薬はダイエットに良いのか

ダイエット

結論からお伝えしますと、上手に使えば漢方薬の有効成分がダイエットに効果をもたらします。

また漢方では一人一人の体質に合わせ、自分にフィットする薬が調合されるケースもあり、さらなるダイエット効果が見込めることもあるでしょう。

一方、ドラッグストアなどでも購入できる市販の漢方薬もあります。ご自分で選ぶ場合はよく説明文を読み、体質に合うか合わないか検討するようにしてください。

参考記事:お茶にダイエット効果はあるの?〜痩せるお茶の真相・効果に迫る〜

痩せる効果の高い漢方薬(市販)を紹介

漢方で痩せる

「痩せたいのに、ついつい食べ過ぎてしまう…」「間食がやめられない」そんなあなたには、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)という漢方薬がお勧めです。

防風通聖散は市販の漢方薬です。食欲を増進させるホルモン「グレリン」の働きを低下させ、食欲を抑える効果が期待できます。

また、便秘による肥満解消効果も期待できるのも利点です。

便秘解消がダイエットに役立つ理由ですが、腸に便(老廃物)が溜まった状態では腸内に悪玉菌が増殖します。

そしてむくみや血行不良につながり、代謝が下がる原因になりますので、特にダイエット中は便秘にならないように気をつける必要があるのです。

防風通聖散は、全18種類の生薬で構成されています。代表的なもの2つをご紹介しますね。

・防風(ボウフウ)
・麻黄(マオウ)

いずれも中国で採れる生薬で、発汗作用があります。体が温まると代謝が上がり、痩せやすい体につながりますのでダイエットに役立ちます。

ちなみにオススメなのは漢方で歴史のあるツムラやクラシエの防風通聖散です。2社ともお客様相談窓口が設置されていいて、服用後のサポート体制がしっかりしていのも良いです。

そしてツムラの防風通聖散は粉状(顆粒)、クラシエは錠剤です。お好みのタイプで選ぶのも良いでしょう。

むくみには、水分代謝を上げる漢方薬

むくみには、水分代謝を上げるツムラの漢方

「夕方になると足がむくんで大変…」「水を飲んでも太る気がする」

水太りと言われる状態の方には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が良いでしょう。防已黄耆湯は水分代謝に働きかけて体のむくみを取る漢方薬で、肥満症の薬として使われます。

水太りは体内に老廃物が残ることで起こるのですが、その理由は代謝の低下によるものです。

そもそも私たちが摂取した水分は、体内に吸収されるか尿として体外へ排出されます。しかし代謝が悪いと、水分を運ぶ血管や老廃物を運ぶリンパの流れが悪くなって体がむくみ、水太りになってしまうのです。

防已黄耆湯にも、漢方に強いツムラとクラシエの商品があり、防風通聖散と同じくツムラの防已黄耆湯は粉状(顆粒)、クラシエは錠剤です。

副作用や注意点について

漢方の効き目は一般的に穏やかなものが多いですが、副作用が出る場合もあります。

ですから疾患があって通院中の場合は、必ず医師に相談してから服用するようにします。また妊娠中の場合も控えた方が良いでしょう。

副作用としては、皮膚の発疹やかゆみ、お腹の不快感や下痢・腹痛などが現れることがあります。そのような症状が生じた場合は、すぐに服用をやめるようにしてください。

また量を増減したり、様々な漢方薬を併用して飲むと、効果に影響が出やすくなりますので気をつけましょう。

漢方外来(病院)の活用がおすすめ

漢方外来

繰り返しになりますが、漢方薬は自分の体に合うものを選ぶことが特徴であり、それが効果を最大に発揮できる手法です。

ですので病院の漢方外来という、漢方薬で治療する診療科に診てもらうのも手です。

漢方外来では複数の生薬を組み合わせ、あなたの体質にぴったり合うものを調合してもらうことが出来ます。

なお漢方外来では、肥満によって不調を感じる方に向けた診療が行われます。

体が重い、だるさを感じる、むくみやすいなどを、体の巡りを良くして改善していくイメージをお持ちいただけるとよろしいかと思います。

漢方薬局もある

また漢方外来以外に、漢方薬局(漢方薬を相談販売する薬局)もあります。気軽にアドバイスが受けられますので、気になる方は一度行ってみると良いかもしれませんね。

まとめ

漢方食材の効果

以上、漢方ダイエットについてご紹介しました。

漢方は、自然のものを用いて治療をしていく方法であることがお分かりいただけたと思います。

お腹まわりや食べ過ぎが気になる方には防風通聖散、水太りが気になる方には防已黄耆湯がよろしいかと思いますが、いずれも市販薬ですのでご自身での判断が必要とされます。

ですので漢方外来(病院)や漢方薬局を活用しながら、あなたの体質に合う漢方薬を調合してもらうことをお勧めします。

それでは、当記事があなたのダイエットに役立つと嬉しいです。

なお弊社の開発する無料アプリ・シンクヘルスではカロリー&糖質を含む食事・体重・血糖値などの記録がカンタンにできます。日々の健康管理でぜひ活用してみてくださいね。

シンクヘルスの紹介

 

参考文献
薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖 管理栄養士・国際中医学薬膳管理師 植木もも子監修 西東社
一般用漢方製剤「防風通聖散」を肥満症に使用するときの留意点  日本漢方生薬製剤協会
ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒 ツムラ

ツムラ防已黄耆湯 ツムラ
ボウフウ マオウ 公益社団法人 東京生薬協会

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