中華料理の点心「小籠包」のカロリーに迫る~気になる糖質量にも言及~

当記事を監修した専門家:管理栄養士 大熊麻未、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください)
あふれ出すスープが魅力的な小籠包。食べ方のちょっとしたコツを知らないと熱いスープが飛び出すため、ひとくち目に緊張感が走りますよね。
さて、以前は中華料理店へ行かないと食べられなかった小籠包ですが、最近では専門店ができたりスーパーやコンビニでも手に入れられるようになりました。よく目にする機会が増えたため、今まで点心といえば「餃子」や「シュウマイ」の二択だった方にとって、選択肢の1つに加わったのではないでしょうか。
そこで今回は、小籠包のカロリーと糖質量について解説します。後半には、点心の定番、餃子との糖質比較についても書きましたので最後までお付き合いください。
目次
小籠包(1人前)のカロリー
小籠包1人前(5個入り)のカロリーは293kcalです。
主な材料が、小麦粉(皮)と豚肉(具)であることから高めとなっています。
中華料理において「点心」とは間食や軽食のような位置づけですが、間食は1日200kcal以内が良いとされていることから、おやつとして小籠包(1人前)を食べきってしまうとカロリーの摂りすぎです。
そのため間食として食べるときは3個に抑えましょう。
一方で食事として小籠包を食べるときは、「小籠包+野菜のおかず+スープ」というような組み合わせにするとカロリーの過剰摂取が防げます。
気になる糖質量は?
小籠包1人前に含まれる糖質(単糖当量)は40.7gです。
糖尿病をはじめとする生活習慣病予防の観点から、食事1回あたりの糖質量は20~40gが推奨されていることを考慮すると、糖質が多めのメニューといえるでしょう。
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また小籠包をおかずとして食べるときは組み合わせる食品に注意が必要です。小籠包に不足している野菜を食べて、糖質が多い主食は控えると食事バランスが整いますよ。
脂質とたんぱく質はどのくらいか
小籠包1人前に含まれる脂質は10.1g、たんぱく質は10.6gです。
小籠包の具として豚ひき肉を使っているため、脂質・たんぱく質ともに多めの料理です。
ただし食事1回分の摂取量として考えると、とくにたんぱく質が不足しているため、たんぱく質が豊富な豆腐を使った副菜(おかず)や汁物を添えると栄養バランスが良くなりますよ。
小籠包を食べると太る?
食事として小籠包1人前を食べただけでは太る原因にならないでしょう。
理由は、カロリーが290kcal程度だからです。
(参考までに、成人女性1日あたりの必要なカロリーは2,000kcalほどで、1食分では670kcalとなります)
そもそも体重が増えるのは、摂取カロリーが消費カロリーを上回る状態が続いた時です。つまり、積極的に運動をしなくても心臓や肝臓の動きを維持するだけで、小籠包1人前のカロリーは消費されます。
一方で太る食べ方は、
・運動習慣のない方が間食として小籠包を食べる
・中華の定食に小籠包を追加する
などです。
そこでご自身の活動量に見合ったカロリー摂取を心がけましょう。美味しすぎてうっかり食べ過ぎてしまったときは、摂取カロリーを上回る運動をして消費するようにしてくださいね。
ダイエット中に食べるときの工夫
ダイエット中に小籠包を食べるときは、栄養バランスの観点から組み合わせる食品に工夫が必要です。
小籠包に不足している栄養素は、
・たんぱく質
・食物繊維
・ビタミン
・ミネラル
などが挙げられます。
そこで不足分を補うために、豆腐や海藻、緑黄色野菜を使った料理を添えると栄養バランスがグッとよくなりますよ。
【小籠包VS餃子】どちらが糖質少なめか
小籠包と餃子は、どちらも小麦粉でできた皮のなかに肉ダネが入っている料理ですが、糖質量(単糖当量)も同程度なのでしょうか。
そこで以下の通り糖質を見ますと、
・小籠包1人前(5個入り)・・・糖質40.7g
・餃子1人前(5個入り)・・・糖質18.4g
上に示したとおり、小籠包には餃子の2倍以上の糖質が含まれています。
そのため、糖質制限中であれば小籠包より餃子のほうが食べやすい食品です。
まとめ
以上、小籠包のカロリーと糖質についてご説明しました。
小籠包1人前のカロリーは293kcalで糖質は40.7gと高めなので、食べ過ぎには注意しましょう。同じような材料から作られている餃子と比べると小籠包に含まれる糖質量は倍以上のため、糖質制限中であれば餃子を選ぶのがベターです。
それでは、当記事が日々の健康のお役に立てれば幸いです。
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