ハイボールの糖質はゼロだがカロリーは高め〜商品の比較やオススメも紹介

当記事を監修した専門家:管理栄養士・調理師 前間弘美、編集長 宮田亘造(詳しいプロフィールはこちらをご覧ください)
氷の入ったグラスに注がれた黄金色のハイボールは、味が良く見た目も良いですよね。
ハイボールは日本では戦後からブームとなり、一度は衰退したもののここ数年は2014年に放送された朝の連続ドラマ「マッサン」の影響もあって、再びブームとなっています。
「お酒はカロリーも糖質も高いから体に良くない」
そんなイメージがありますが、ハイボールはなんと糖質がゼロです。
とは言えハイボールはカロリーの高いお酒なので、飲み過ぎると太る原因となってしまうのですが、一概に体に悪いとは言いきれないです。
そこで今回はハイボールについて詳しく解説していきます。
商品の比較やおすすめも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ハイボールの糖質とカロリーを紹介
そもそもハイボールとは何かというと、カクテルの一種でウイスキーを炭酸水で割って作ったものです。作り方によって差はありますが、ハイボール100mlあたりの糖質は0g、カロリーは47kcalです。
作り方によってと言いましたが、実はハイボールを作る時のウイスキーと炭酸水の割合は厳密には決められていません。
しかしハイボールの黄金比はウイスキー:炭酸水が1:3〜4と言われているので、さきほどのハイボールのカロリーは1:4の割合を使って算出しています。
ちなみに炭酸水は炭酸ガスを含んだ水なので、水と同じで糖質もカロリーもゼロです。
対してウイスキーの糖質は0g、カロリーは100mlあたり234kcalと高めです。
炭酸水のカロリーはゼロなので、ハイボールのカロリーはウイスキーを入れる量によって変わるということが分かりますね。
参考記事:ウイスキーのカロリーと糖質は高い?〜オススメのおつまみとともに紹介〜
角ハイボールと比較するとどうか
参考までにサントリーの缶入りハイボール「角ハイボール」と比較してみますと、上の表のようになります。
「角ハイボール」のカロリーはハイボールとほとんど一緒で、「角ハイボール(濃いめ)」のカロリーは少し高めです。
繰り返しになりますが、ハイボールのカロリーはウイスキーの濃さに由来するため、濃い目の角ハイボールのカロリーが高いのも分かりますね。
また、同じくサントリーの缶入りハイボールで「トリスハイボール」という商品もあるのですが、こちらの商品のカロリーは100mlあたり48kcalと角ハイボールと同じなのですが、糖質は0~1.2gと少し高めになっています。
参考記事:日本酒のカロリーと糖質は高い?〜おすすめの銘柄とおつまみも紹介〜
糖質制限の方が飲んでも大丈夫
ハイボールは糖質が0なので、糖質制限をしている方が飲んでも大丈夫です。その理由は繰り返しになりますが、材料となるウイスキーが糖質ゼロだからです。
そもそもお酒はビールや日本酒、ワインなどの「醸造酒」と、ウイスキーや焼酎などの「蒸留酒」に分けられます。
どちらのお酒も穀物などの原料を発酵させて作るのですが、発酵させて出来たお酒をそのままビンに詰めたものが「醸造酒」、出来たお酒を蒸留したものが「蒸留酒」になります。
なお、お酒の糖質は原料となった穀物などに含まれる糖質が元となっているため、醸造酒には糖質が含まれます。
しかし出来たお酒を蒸留すると、お酒から水分とアルコールだけ抽出できるため、結果的に糖質がゼロとなるのです。
飲み過ぎは太る?
繰り返しになりますが、ハイボールは糖質ゼロですがカロリーの高いお酒です。ですから、たくさん飲みすぎると太る原因となってしまいます。
対策として、一日コップ2杯弱(300ml)など目安量を決めて飲むと良いでしょう。
また、厚生労働省が示す指標によると、1日のアルコール摂取量の目安は平均で20g程度が良いとされています。(純アルコールで)
この量はハイボールに換算すると、グラス2杯弱(約300ml)の量ですので、適度なアルコール摂取量という面からみても、飲みすぎないように注意が必要です。
糖質オフ!ジンジャーハイボールの作り方
ハイボールには無糖の炭酸水で割ったもの以外に、ジンジャーエールで割ったジンジャーハイボールやコーラで割ったコークハイボールもあります。
ジンジャーハイボールは生姜のピリリとした刺激がたまらなく美味しいですよね。
しかし、ジンジャーハイボールを作るために使うジンジャーエールは糖質の多いジュースなので、炭酸水で作るハイボールと比べるとカロリーや糖質が多くなってしまいます。
そこで、手作りのジンジャーシロップを活用してみてはどうでしょう。作り方は簡単です。
生姜 100g
ラカントなどの甘味料(※) 100g
【作り方】
①皮をむいて薄切りにした生姜と甘味料を鍋に入れ、そのまま30分ほど放置して水分を出します。
②生姜から水分が出たら、アクを取りながら中火で30分煮詰めて完成です。
(※)ラカントは天然素材で作られたカロリーゼロの甘味料
このレシピで作ったジンジャーシロップは低カロリーで、糖質は大さじ1あたり約4.5gになります。
ジンジャーシロップを無糖の炭酸水で作ったハイボールに少量加えれば、糖質オフのジンジャーハイボールを作ることができますよ。
参考記事:植物由来の天然甘味料「ステビア」とは〜味・効果・安全性など徹底解説〜
おつまみならナッツ
ハイボールに合うおつまみは、ずばりナッツです。
ハイボールはビールやワインと比べて、すっきりとした飲み口なのでさっぱりしたおつまみが合います。ですから、ナッツのようなシンプルなおつまみとの相性がとても良いのです。
ナッツは糖質が少なく、健康に良い脂質も含まれているのでおつまみにもオススメです。
ただし、おつまみにナッツを選ぶうえで注意していただきたいことがあります。それは、素焼きのものを選ぶということです。
ナッツに塩やバターで味がついているものや、油で揚げているものは、塩分やカロリーの過剰摂取につながる可能性がありますので、控える方が良いでしょう。
また、ナッツはカロリーが高いので食べる量にも注意が必要です。
一緒に食べるおつまみが高カロリーなものだと太る原因となる可能性が高いですので、食べる量に気を付けるとダイエット中でも安心してハイボールを飲むことが出来ますよ。
参考記事:ナッツ類と血糖値の関係〜見落としがちな点をシンプルに解説〜
まとめ
以上、ハイボールは糖質がゼロなので糖質制限中でも飲めるということがお分かりいただけたと思います。
しかしハイボールはカロリーが高いので、1日グラス2杯程度(300ml)を目安にすると良いでしょう。手作りジンジャーシロップを使った、糖質オフのジンジャーハイボールもぜひ試してみてくださいね。
それでは当記事が参考となり、より一層ハイボールを楽しんでいただければ幸いです。
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■参考文献
文部科学省 食品成分データベース
サントリー公式サイト 栄養成分一覧
コカコーラ公式サイト カナダドライ
厚生労働省 e-ヘルスネット 飲酒のガイドライン
酒類総合研究所 お酒のはなし